歯磨きをしたあと、マウスウォッシュするとさらにスッキリした気分になります。
口臭予防になるので、ビジネスパーソンにとっては、お約束のルーチンとも言えます。
しかし専門医によれば、虫歯と歯周病予防のためなら、歯磨きだけで十分との意見も。
気になるマウスウォッシュの効果とリスクについて、調べました。
マウスウォッシュとは
マウスウォッシュは、洗口液、つまり口の中を洗浄して除菌することによって、口臭を抑えたり、虫歯や歯周病を予防するのが目的です。
歯磨きの代わりにマウスウォッシュという方もいるようですが、歯に付いた汚れを十分に落とすことはできませんから、歯みがき後に使うのが効果的です。
口内がスッキリして、マウスウォッシュならではの爽快感は、歯磨きだけでは味わえないのは間違いありませんが、殺菌作用があるだけに、使い方には注意が必要です。
マウスウォッシュの殺菌作用で常在菌も・・・
マウスウォッシュには殺菌作用があり、口内細菌を殺してしまいます。
口内には、腸内とおなじように口内フローラがあって、常在菌である「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」がバランスよく生息しています。
マウスウォッシュの殺菌作用によって善玉菌も殺菌されてしまいますから、マウスウォッシュ直後は口内フローラのバランスがくずれることになります。
マウスウォッシュには殺菌効果はありますが、常在菌を殺してしまうと、病原菌などが口から体内に侵入するのを防ぐことができないため、人間の本来持っている防衛機能が低下する恐れがあります。
とくに、マウスウォッシュの直後の飲食では、菌が繁殖しやすい環境になっているので要注意!
また、マウスウォッシュの使い過ぎも禁物です。食後や就寝前に使うのが、理想的なタイミングでしょう。
マウスウォッシュの有効成分は?
マウスウォッシュには、以下のような殺菌成分が配合されています。参考データベース:KEGG: Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes
- CPC(塩化セチルピリジニウム)
・口内の黄色ブドウ球菌やカンジタなどに強力な殺菌作用があります。
・『モンダミン』『NONIO』の殺菌成分。 - 1,8‐シネオール
・口中清涼剤やせき止めにも配合される。炎症や痛みを和らげる作用があるとされています。※Wikipediaから引用
・『リステリン』には。1,8‐シネオールのほかに、「チモール」・サルチル酸メチル・メントールを有効成分として配合。
どちらも、よく知られているマウスウォッシュの主要成分で、従来、一部のマウスウォッシュや歯磨きに使われていた「ラウリル硫酸ナトリウム」と比べて安全性が高い成分です。
ラウリル硫酸ナトリウムは分子が非常に小さいため、皮膚から吸収されやすく、”経皮毒”としての危険性が指摘されていました。
こちらで紹介したマウスウォッシュ3商品が、こちらです。
「膿栓」「舌苔」に特化したマウスウォッシュ
マウスウォッシュのなかには、「膿栓(のうせん)」と「舌苔(ぜったい)」に特化したものがあります。
「膿栓」は喉の奥の扁桃にできる小さな塊で、”臭い玉”とも呼ばれるほど臭いのが特徴です。
「舌苔」は、舌の表面のザラザラしたところについた付着物で、汚れと細菌のかたまりです。口臭の原因の6割がこの舌苔によるもの、とする専門家もいるぐらい強烈なニオイです。
この「膿栓(臭い玉)」と「舌苔」に特化して開発されたのが『ルブレン』で、有機認証済みのオーガニック成分を使用しているほか、銀イオンAg+を配合するなど、他のマウスウォッシュにはない特徴があります。

口臭サプリとマウスウォッシュの違いは?
口臭サプリの多くは、口内や腸内のフローラバランスを考えて、開発されています。
乳酸菌などによって口内の善玉菌を増やすことで、フローラバランスがととえられることが期待されるわけですが、残念ながら、口臭サプリには、”口臭を除去する”効果をうたうことは、厚生労働省からは認められていません。
口臭の原因となる虫歯菌や歯周病菌などを、直接、殺菌したり除去するわけではないからです。
しかし、常在菌のフローラバランスを整える目的では、口臭サプリに配合された乳酸菌などによって善玉菌を補うことは、無意味とはいえません。
また、乳酸菌の種類によっては、そのまま腸までとどいて腸内の善玉菌を補うことになります。
いずれにしても、口臭サプリは口内だけでなく体内に摂り込むので、安全性が高い成分でなければなりません。
口臭サプリは、マウスウォッシュのように使うタイミングに注意することはありませんが、就寝中に口内細菌が繁殖しやすいことを考えると、寝る前に飲むことをおすすめします。
「マウスウォッシュ」と「口臭サプリ」、どちらも多くの商品がありますが、ぜひご自身の目的に合ったものを見つけていただきたいと思います。

コメント