花粉症が口臭を悪化させる!「原因」と「対策」

ニオイの原因
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花粉症によって引き起こされる症状は、仕事や日常生活に支障となるだけでなく、口臭の原因にもなります。

「花粉症」と「口臭」には直接的な関係はありませんが、鼻づまりによる口呼吸によって、口臭がキツクなることがあるようです。

鼻がつまって口で呼吸をするようになると、口の中の水分がどんどん蒸発して、いわゆる「ドライマウス」の状態に。ドライマウスは、精神的ストレスや極度の緊張によって起こりますが、口呼吸によって、物理的に口内の乾燥をつくりだしてしまうことになります。

口の中が渇くと口臭が強くなるのはナゼ?

口の中が渇いてくると、口内がネバネバしてくることがあります。これは口内をうるおす唾液の量が足りないため。朝起きたときに、口の中がネバネバして臭くなるのも、就寝中に唾液の分泌量が減るから。

唾液には、食べかすを洗い流したり殺菌作用があるとともに、口内細菌が発生するガスを溶かして閉じ込めるはたらきがあるようです。

口内の乾燥によって唾液が減ると、口腔内の細菌が増殖することになり、細菌が増殖することで、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさん作られ、これが口臭のおもな原因になります。

つまり、口の中の乾燥によって唾液量が減れば、口臭の原因物質をつくりだす細菌のはたらきを助けてしまうことになるわけです。

一般社団法人 日本訪問歯科協会によれば、口内細菌は、虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、血管から各臓器に侵入・繁殖し、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病、誤嚥性肺炎など、さまざまな病気の原因になっているようです。

花粉症の薬が口臭の原因になることも

花粉症でよく処方されるのが、抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬には、くしゃみや鼻づまり、かゆみに効果があり、アレルギーをおさえるはたらきもあります。

この抗ヒスタミン薬の副作用としてあげられるのが、眠くなる、おしっこが出づらくなる、集中力が低下するなどですが、口渇(口のなかが渇く)という副作用もあるようです。

そのため、口呼吸とおなじように唾液が不足するため、細菌の活動が活発になり、口臭の原因になることがあります。

花粉症による口臭を予防するには

花粉症のときには、口呼吸によって口内が乾燥しやすくなるため、唾液が不足しがちになります。

花粉の季節に、口の中が渇いていそうだなと感じたら、まずは唾液の分泌を助けるためにつぎのような対策をとってみましょう。

  • 意識して水分を摂る
  • ガムをかむ
  • 唾液腺をマッサージで刺激する

水分は、糖質が含まれていないものがおすすめ。ちなみに、ペットボトル1本(500mL)に含まれる糖質は、30g前後~50g前後。かなり多いですね。この糖質量だと、つねに口内を潤したとしても別の心配が・・・。

ガムを噛むことで、唾液の分泌がうながされますが、おすすめはシュガーレスガム。ガムの咀嚼(そしゃく)で、口内環境の悪化を予防できます。

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まとめ

口臭には、虫歯や歯周病、舌苔(ぜったい)、消化器系や呼吸器系の病気、飲食物や嗜好品(しこうひん)など、じつにさまざまな原因が考えられます。

やっかいなのは、なかなか自分では気づきにくいこと。つねに自分の口臭を嗅ぎ続けていると、鼻がニオイに慣れてしまうんですね。

花粉症などで、口の中が渇いてきたなと感じたら、はやめにケアしたほうがよさそうです。

口臭ケアは、まず唾液の分泌量を増やすのが一番ですが、口内細菌のフローラバランスに着目した食品や、腸内環境をととのえるのも効果的です。まずは一つづつ、できることから始めましょう。

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