かた焼きそば、美味しいですけど口内炎ができて後悔した、なんて方いませんか?
パリパリの麺で傷ついたところがチクチクして、そのときはそれほど痛みもありませんが、あとから口の中が腫れてまともに食事ができなくなり、ときには、仕事に集中できないことも。
トラウマというわけじゃないでしょうけど、大好きな煎餅やフランスパンを避ける方も少なくありません。
治りにくい口内炎 セルフケアでのポイントは?
忘れたころにできてしまう口内炎ですが、部位的には、やはり口内の柔らかい部位が多いようです。第一三共のHPには、口内炎ができやすい部位別ランキングが紹介されています。
1位 | 頬の裏 |
2位 | 下唇の内側 |
3位 | 舌の脇 |
4位 | 舌の先 |
どの部位も、思い出しただけで痛みがよみがえってきそうです。とくに多いのが”頬の裏”ですが、やわらかく一番傷つきやすいので、口内炎ができやすいのも納得です。
これ以外の部位では、舌の裏や喉の奥などもあるようですが、できやすい人、できにくい人があります。さらに、治療薬を間違えたり、そのまま放置して重大な病気を見逃すことがありますので、注意が必要です。
口内炎になる原因
口内炎ができるキッカケは、硬いものなどの物理的刺激だけでなく、ストレスや病気、ホルモンバランスなどさまざまあり、次のような原因があると言われます。
- 食事中に堅い食べ物で傷つけてしまう
- 食事中に頬を噛んでしまう
- ストレスによって免疫力が低下
- 暴飲・暴食による栄養バランスの偏り
- 睡眠不足
- 細菌やウィルスの感染
- 月経前のホルモンバランスの乱れ
口内炎の原因は相互に関係していますから、はじめはちょっと傷つけてしまっただけでも、他の原因によって症状が悪化してしまうことがあります。
睡眠不足になると免疫力が低下するため、口内炎が治りにくくなるのは、容易に想像できますが、女性ホルモンのバランスの乱れから口内炎が悪化するのはナゼ?と思うかもしれません。
じつは、女性ホルモンのバランスが乱れると、体の免疫力が低下するだけでなく、唾液の分泌量が減少することがわかっています。
口内炎の悪化は、唾液の分泌量ととても深い関係があり、唾液が少ない人は、口内炎ができやすく治りにくいようです。
唾液が少ないと口内炎が悪化
唾液には、強い殺菌力があります。
朝起きたときの口臭がキツいのは、睡眠中の唾液の分泌量が少ないために、寝ているあいだに口内細菌が繁殖してしまうから。なんと、朝起きたときの口内の細菌数は、肛門と同じとの説も。
口内炎のキッカケとなるのは、かたい食材で口の中が傷ついたときが多いのですが、唾液が十分分泌されていれば雑菌の繁殖がおさえられ、大きな炎症を起こさずにすむことになります。
精神的ストレスが多い方の場合、唾液の分泌量が少なくなるので、口内炎が悪化しやすいわけです。
睡眠中、口呼吸の人は口内が乾きやすいので、唾液による殺菌効果が得られず、口内炎が悪化するだけでなく、朝起きた時の口臭もクサくなります。
口内炎を治すための4つの方法とポイント
口内炎を治すにはいろいろな方法がありますが、ここではセルフケアを中心に紹介します。
- 質の良い睡眠で体調を回復する
- 正しい「歯磨き」と「うがい」をする
- 胃に負担をかけない食事
- ステロイド軟膏などの治療薬
2~3週間経ってもなかなか治らない、いつもの口内炎とは違うなどの場合、重大な病気が隠れていることもありますから、早めに口腔外科などの専門医に診てもらうことをおすすめします。
参考:チョコラBB HP
質の良い睡眠で体調を回復する
口内炎は、肉体的・精神的な疲労がたまっているときに発症しやすく、また治りにくい特徴があります。
睡眠を十分とることで、睡眠中に免疫力が回復し、傷ついた口内が早く修復されることになります。
質の良い睡眠をとるのがポイントですが、睡眠時間が短いようであれば、まずは7時間程度の睡眠時間を確保するように心がけましょう。
正しい「歯磨き」と「うがい」をする
口内炎を治りにくくしているのが、虫歯菌や歯周病菌などの口内細菌が繁殖しやすい口内環境。
口内炎になってしまってからでも、口内環境をととのえるためには「歯磨き」と「うがい」はしっかり続けなければいけませんが、炎症を起こした部位をさらに傷つけないように、普段より柔らかめのブラシを使うのがポイントです。
とくに、朝起きた後や、食後の歯磨きだけでなく、こまめに歯磨きをおこなうことで口内環境を良好に保つことができます。口臭がにおうようであれば、要注意。
塩やうがい薬も有効ですが、チョコラのHPでは、次のようにアドバイスしています。
うがい薬や塩は口の中の細胞を傷つける恐れがあるので、いずれも最後に水でうがいをして洗い流すことが大切です。
職場などによっては、歯磨きをしにくい環境もありますので、この場合、食後のうがいだけでも効果があります。
胃に負担をかけない食事
口内炎は、胃のはたらきが弱ることでも起こります。
食べ過ぎたり、飲み過ぎたりすると、口内が荒れたり舌がザラザラになって、口の周りに吹き出物ができたりすることがありますが、胃の調子が悪い証拠です。
口内炎のときの食事は、消化が良くて食べやすく栄養があるものを、よく噛んで摂るようにしましょう。味の濃いものも、口内の炎症部分を刺激しますので避けたほうがいいでしょう。
また、甘いものの摂り過ぎにも注意したほうがいいようです。
精製された砂糖は身体の中で分解する際にビタミンやミネラルを消費するとのことですから、食生活を見直す良い機会になるでしょう。
ステロイド軟膏などの治療薬
口内炎の塗り薬として、効き目がはやいのはステロイド剤ですが、ウィルスやカンジダ菌が原因の口内炎にステロイド剤を使用すると悪化することがありますから、注意が必要です。
塗り薬は、塗りのばさず、患部に少し厚めにのせるように置くのがポイント。ステロイド剤を使うと、ほとんど一晩で炎症が治まります。※私個人の感想です。
また、塗り薬以外にも、スプレータイプやパッチタイプ(貼る)があり、いずれも即効性がありますから、炎症の様子を見ながら試してみるといいかもしれません。
口内炎は、その原因が体調などにあることも多いので、疲労や食べ過ぎなどが原因であれば、体調や口内環境をととのえるために、ビタミン剤などの内服薬も有効です。
まとめ
経験的に、普段の食生活や生活習慣を見直したことで、口内炎がほとんどできなくなりましたが、できたとしても、治りが早いように感じます。
なんといっても、暴飲暴食、精神的なストレスによる睡眠不足などによる体調不良が、自分では気づかないうちに起こっていたのだと思います。
とはいえ、大事な取引先との打合せや重要な会議など、口の乾きの原因になる精神的プレッシャーは現役世代には避けることができません。
歯磨きやうがいなど、こまめなケアが欠かせませんが、口内細菌のフローラバランスを整える乳酸菌や、口臭ケアのタブレットなど、一度試してみてはいかがでしょう。
オハヨー『ロイテリ お口のサプリメント』は、ロイテリ菌が口内フローラのバランスにはたらいてくれることで注目されています。
アバンビーズは、わかもと製薬が開発したオーラルタブレットで、WB21乳酸菌(ラクトバチルス・サリバリウス)が配合されていることから注目を集めています。
自分の口内環境に合ったケア法、ぜひ見つけていただきたいと思います。
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